【勉強効率が悪い?】勉強効率を上げる方法

「夜遅くまで勉強しているのになかなか成果が出ない」

「じっくりやってもすぐに忘れてしまう」

1度は経験したことがあるのではないでしょうか。

これ実は、努力不足ではなく勉強効率の問題かもしれません。

勉強効率を高めることによって、同じ時間でもより深く、より多くの事を学べるようになります。

では、勉強効率を上げるためにはどうすればよいのでしょうか?

この記事では、次の3つの内容について扱っていきます。

  • そもそも勉強効率が悪いとは
  • 勉強効率が良くなると起こるいいこと
  • 勉強効率を上げる方法

そもそも勉強効率が悪いとはどんな状態?

「周りはどんどん成果を出しているのに、自分はどんなにやっても成果が出ない...。」

こんな悩みに直面した時「きっと勉強効率が悪いんだ」と思いますよね?

しかし、勉強効率が悪いとは、具体的にどんな状態を指すのでしょう。

勉強効率が悪い状態とは主に3つの状態に分けることができます。

1.集中力が続かない状態

まず、勉強効率が悪い状態として考えられるのが、集中力がない状態で勉強していることです。

これは、ワーキングメモリが散らかっている状態だと言い換えることができます。

「ワーキングメモリが散らかっている」とはどういうことでしょうか。

まず、人間の脳にはワーキングメモリと呼ばれる情報を一時的に保存し処理する機能があります。

これは、よく机に例えられます。

勉強するための机。参考書やノート、鉛筆に消しゴムなどいろいろなものが置いてあります。

そこにスマートフォンや漫画、食べかけのポテチやらゴミなど関係のないものがいっぱいあったらどうでしょう。とても集中できません。

集中力がない状態は頭の中の机、つまりワーキングメモリが散らかっている状態なんです。

2.覚えたはずなのに忘れてしまう

一年前の今日の夜ご飯は、何を食べましたか?

答えられた人はすごいですが、多くの人は覚えていないでしょう。

なぜなら、人間は忘却する生き物だからです。

人間の記憶は時間の経過とともにどんどん薄れていってしまいます。

勉強した直後は、よく覚えていたとしても1か月後には約80%の内容を忘れてしまっています。(「エビングハウスの忘却曲線」より)

これはどんなに頭の良い人でも例外なく起こる自然な現象です。

「せっかく勉強した内容を忘れてしまうのなら、勉強時間を増やして多くの事を学ぶしかない。」

「そんなに忘れしまうなら勉強をする意味なんてないじゃないか。」

こう思っていませんか?

覚えた記憶は定着させることで、長期的に保持することが可能です。

この「記憶の定着」において重要なのが、復習です。

具体的な方法は、後で見ていきましょう。

3.長時間やっても結果が出ない

勉強時間だけ見たら十分に見えるのに、全く結果が出ない。

その原因はズバリ「定着率が低い」ためでしょう。

先ほども出てきたこの「定着」というワード。一体どういう意味なのでしょうか。

人間には一時的に情報を保存するワーキングメモリという機能があります。

しかし、ワーキングメモリに情報が入っただけではすぐに忘れてしまうのです。

このワーキングメモリに入った情報をいつでも思い出せる場所に保管することを定着させるといいます。

つまり何時間やっても次の日には思い出せなくなっている。これは短期記憶しかしておらず、長期記憶にできていないことが原因だったのです。

勉強効率がいいと起こるメリット

「勉強効率が悪い」の具体的な状態が見えてきたことで、どうすればいいかの解決策を思いついた人もいると思います。

ここで勉強効率が良くなると起こる変化を見ていきましょう。

短い時間で結果が出る

勉強効率が上がることで起こるメリットとして最初に挙げられるのが、同じ時間でも成果が大きくなることです。

多くの方にとって勉強効率を上げたい一番の目的は、やはりこの時間効率のアップでしょう。

しかし、このメリットに加えて多くの人が見落としがちなもう一つの隠れたメリットがあります。

継続しやすくなる

この隠れたメリットというのが、「勉強を続けやすくなる」ということです。

もし、勉強効率の向上が実感できると皆さんは「達成感」を感じます。

これは、大きなプロジェクトを成功させたり、試験でいい結果をだすなどの大きなものではありません。

自分の勉強が身についているという「小さな達成感」です。

この「小さな達成感」はあなたの自己効力感を高めてくれます。

自己効力感は言い換えれば「やればできる感覚」。

この「やればできる感覚」は、あなたの成功体験から次の行動を促し、時には失敗さえも工夫のきっかけに変えてくれます。

学習効率の改善は、あなたの継続力まで後押ししてくれる超重要作業なのです。

それでは、実際に勉強効率を上げてくれる具体的な方法を見ていきましょう。

勉強効率を上げる方法

勉強効率が悪い状態について知ってしまえば、あとはそれと逆の状態を作るだけで効率は上がっていきます。

十分な睡眠時間をとる

記憶は定着させなければ意味がありません。

そしてこの記憶の定着に欠かせないのが睡眠です。

覚えた内容を記憶に固定化するのは、勉強中ではありません。寝ているときなのです。

人は睡眠中、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しています。

そして、記憶の定着が行われるのは深い眠り(ノンレム睡眠)の時ということがわかっています。

これより、勉強効率を上げるには、以下の二点を意識すると良いでしょう。

  • 7~9時間の十分な睡眠をとる
  • 睡眠の「量」だけでなく「質」を高める(就寝前のスマホや夜更かしを避ける)

ある意味、睡眠も勉強の一部と言えそうです。

ポモドーロテクニックを使う

睡眠時間が重要なのはわかりましたが、そもそも効率的にインプットしないと忘れるも覚えるもありません。

そこで紹介したいテクニックがポモドーロテクニックです。

ポモドーロテクニックとは、「25分集中して5分休憩する」これを1ポモドーロとし、4ポモドーロ終えた後に15分から30分の長めの休憩をとるというテクニックです。

用意するものはせいぜいタイマーくらいなもので、特別な道具やスキルは必要ありません。

重要なのは25分は勉強に完全集中し、5分は勉強のことを考えずにリラックスするということ。

だらだらとやるのではなく、短い集中を繰り返すことでより長く効率的に集中することができます。

ポモドーロテクニックがなぜ有効か、本当に効果があるのか詳しく知りたい方は、下のサイトをご覧ください。

分散学習を取り入れる

「覚えたはずなのに忘れてしまう」という悩みを解決する方法の一つが分散学習です。

これは一度に学習するのではなく、内容を分割し、日をあけて繰り返し復習を行う勉強法。

エビングハウスの忘却曲線によると、ヒトは一か月後には約80%の内容を忘れてしまうといわれています。

しかし「忘れかけたタイミング」で復習することにより、記憶を長期的に保持することができるようになります。

ここでは、より効果的な復習の方法についてみていきましょう。

まずは学習内容を複数個に分け、最初に復習のタイミングを決めてから取り掛かります。

勉強内容や個人差によってベストな復習のタイミングは異なりますが、自分にとって一番良い復習のタイミングが見つかるまでは以下の3つのタイミングをおすすめします。

  • 1日後
  • 1週間後
  • 1か月後

これはなんとなくではなく「エビングハウスの忘却曲線」に基づいた数字です。

エビングハウスの忘却曲線について詳しく知りたい方は、こちらのサイトを見てみてください。

ワーキングメモリを整理する

ワーキングメモリとは、短期記憶を行う脳の機能で机のようなものと紹介しました。

電話番号を口頭で教えられても、紙に書くまでの間は覚えておくことができますよね?これは、ワーキングメモリの機能によるものです。

しかし、このワーキングメモリが散らかっていると勉強の効率が落ち、小さなミスも増えてしまいます。

それでは、どうすればワーキングメモリを整理できるか見ていきましょう。

机の上を整理する

先ほどワーキングメモリは机のようなものと表現しました。

しかし、これは比喩でもなんでもなく勉強机を整理することが、そのままワーキングメモリの整理につながるのです。

勉強机の上に関係のないものが散らかっていると、脳は関係ないものにも気を使ってしまいます。

視覚から余計な情報を消すだけでも脳の負担は減り、集中力を向上させることができるのです。

メモを取る

予定や課題を頭の中だけで管理しようとすると無意識に脳の容量を使ってしまいます。

そこでメモの出番です。

すべてのタスクを書きだす必要はありませんが、重要だと思ういくつかのタスクをメモに取っておきます。

すると脳は、‘‘重要なことは紙が覚えてくれてるからいいか‘‘と判断し結果、脳の負担が減るのです。

優先順位をつける

先ほど重要なタスクを紙に書きだすという方法を紹介しました。

やることを書きだしたら次は優先順位をつけましょう。

先に優先順位を決めてしまうことで、次に何をやればいいのかということを考える必要がなくなります。

1つのタスクが終わるたびに、次に何をやるか考えなくていいため、脳の負担が減り、集中力の向上につながります。

語彙を増やす

最後は意外かもしれませんが、語彙力の向上です。

様々な言葉を知ることがワーキングメモリの整理にどうつながるのでしょう。

例えば「円状のゴムの中に空気の入ったもの」と表現するより一言で「タイヤ」と言った方がより短い文字数で情報を伝えられます。

語彙力を上げるということはより少ない文字数で情報を処理できるということにつながります。

これによって脳の負担が減り、ワーキングメモリが整理されるのです。

まとめ

勉強効率を上げるためには、勉強効率が悪くなる原因を知り、適切な対処を行うことが必要です。

原因1:ワーキングメモリが散らかって集中できない

対処法:脳の負担を減らして、ワーキングメモリを整理する

原因2:覚えても記憶が定着しないからすぐ忘れてしまう

対処法:適切なタイミングの復習で忘れない

原因3:短期記憶が長期記憶になっていない

対処法:7~9時間の睡眠で記憶を定着させる

自分に該当する原因を見つけ、それに合った対処法を取り入れることで勉強の効率を上げることができます。

これから取り入れられるものは積極的に取り入れていきましょう。

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